2019年11月9日放送のサワコの朝のゲストは
バイオリニストの千住真理子さんでした。

幻の名器ストラディヴァリウスの“デュランティ”とまるで大恋愛のような運命の出会いを果たした千住真理子さん。

デュランティを守る騎士のような生活ぶりをお話しくださいました。

 

 

千住真理子さんとサワコさん弟

 

千住真理子さんとサワコさんの弟さんは同じ慶応幼稚舎のご出身。

ある日弟さんが「好きな女の子ができた」と、こっそりサワコさんに教えてくれたのが、弟さんの一学年下、まだ小学校1年生の千住真理子さん。

サワコさんは弟さんに「やめなさい。あの子は美しすぎる」と告げたそうです。

千住真理子さん、小学校一年生で近寄りがたいほどの風格をお持ちだったんですね!

 

千住真理子さん素晴らしき家族「千住一家」

 

千住真理子さんがバイオリンを始められたのは2歳3か月で、お兄様二人が習っていたのがきっかけでした。

“天才少女”と呼ばれ、12歳で異例のプロデビュー。

けれどその裏には、ご家族の惜しみない協力がありました。

 

千住真理子さんのお父様は慶應義塾大学の名誉教授ですが、お母さまも音楽には全く詳しくなかったそうです。

バイオリンの知識ゼロだったお母さまは、千住真理子さんと共にレッスンに通い、メモを取りつつ学びました。

お父様の教えは

「やるならとことんやりなさい。やらないならすぐやめなさい。お金はないから。」

 

長男:日本画家の千住博さん
次男:作曲家の千住明さん
長女:ヴァイオリニストの千住真理子さん
と、皆さん世界に名を知られたアーティストです。

 

お父様お母様の教えが、子どもたちにしっかり届き、芽を出したのですね。

 

 

千住真理子さん二十歳の離脱

 

二十歳になった千住真理子さんは慶應義塾大学の大学生でした。

音楽学校に行っていないことで、千住真理子さんにはやっかみからの嫌がらせがかなりあったそうです。

心を傷めた千住真理子さんはお母さまに「辞めようと思っている」と相談します。

お母様は「そんな悲しい思いをさせるためにバイオリンをさせたんじゃないの。そんな悲しい思いをさせてごめんなさい。」と、わぁっと泣かれたそうです。

 

パイオリニスト復活のきっかけ

それから約二年間、バイオリンを弾くことはなかった千住真理子さんのもとに、ホスピスでボランティアをされている方から電話が入ります。

「千住真理子さんのファンで、余命いくばくもない方にあってあげてくれませんか。」

という依頼でした。

その方は千住真理子さんに会えたことを涙をためて喜んでくださったそうです。

「その方の“ありがとう”に救われました。そういう人たちのために弾きたいと思いました。」

その後、練習を再開した千住真理子さんでしたが、なかなか元の腕前には戻れなかったそうです。

「天才も二十歳過ぎたらただの人」

そんな声も随分聞こえてきたと千住真理子さん。

ステージに出た途端弾けなくなり、2000人の聴衆を前に立ち尽くしたことも。

「まるで悪夢でした」と、千住真理子さんは振り返っておられました。

 

けれどそれから7年後、千住真理子さんが30歳を迎えたある日。

一瞬にしてすべての感覚が戻ってきたのです。

突然バイオリンが弾けるようになった千住真理子さん。

その夜、ファミレスでハンバーグを食べたことが、なぜか印象に残っているそうです。

 

千住真理子さんストラディヴァリウスとの運命の出会い

 

ストラディヴァリウス”デュランティ”を手に取り、音を出した瞬間、千住真理子さんは人生が変わったのを感じました。

「このバイオリンが欲しい。もし手に入れることができたら、生涯バイオリンを決して裏切りません」

と誓ったそうです。

非常に高価なこの名器を購入するためお金の工面をどうするか思案していたところ、千住家の公認会計士さんの親友の方のつてで数億円を工面していただけることに。

 

現在、そのデュランティは千住真理子さんのもとにあります。

ご自宅は赤外線が張り巡らされる厳重警備。

ホテル滞在中は自分の部屋から出ない。

デュランティを持っている時は絶対お酒を飲まない。

外を持ち歩くときはおしゃれをせず、目つきは悪く、そして隙を見せないようになるべく走る。

などなど、デュランティを守るために、千住真理子さんは万全を期していらっしゃいます。

 

また、ストラディバリウスを持った方は弾きこみすぎて身体を壊すことが多いそうです。

千住真理子さん、そうならないよう、ジムに行ったり水泳をして鍛えたりされいるとのことです。

 

番組最後に千住真理子さん、デュランティの音色が輝く曲

「ベートーベンバイオリンソナタ第九章<クロイツェル>」のさび部分を演奏してくださいました。

 

バイオリンと一体化したような心地よい表情で弾かれているのが印象的でした。

 

天才少女として華々しい音楽生活をスタートさせた千住真理子さん。

ご兄弟がすべて一線でご活躍の芸術家であることなど、輝かしい部分しか知ることがありませんでしたが、7年という長いスランプを抜けてこられた精神力、強さあっての才能なのですね。

運命の名器とともに、これからも世界に素晴らしい音楽を響かせていただきたいです。