公立高校の出願変更(志願変更)のやり方・書類
【県立高校・公立高校 後期受験・後期試験】
公立高校の後期試験では、最終的な各高校の科ごとに倍率が発表されたあと、受験する高校を変更することができます。
公立高校の出願変更(志願変更)
そのやり方(手順)をご紹介します。
熊本県の公立高校の出願変更で紹介しますので、他の都道府県の公立高校では書式ややり方が違う点もあるかもしれません。
中学校に尋ねると教えていただけます。
公立高校の後期試験・出願変更(志願変更)するか倍率で決める
まず出願変更するかどうかを決めます。
- 後期試験の受験者の倍率が2月の中旬ごろに公表される
- 志願していた高校・科の倍率を確認
- 成績、希望、通学距離など考え変更するか決める
ここで2択に分かれます。
「受験高校を変更する」
「受験高校を変更しない」
ちなみに、同じ高校でも第一志望の「科」を変更したい場合も、今回の出願変更手続きが必要です。
後期試験の倍率がわかるサイト
各都道府県の教育委員会のWEBサイトに、2月中旬以降、新着で発表されます。
熊本県の場合は、このページです。
→令和3年度(2021年度)熊本県公立高等学校入学者選抜後期(一般)選抜における出願者数について
PDFで倍率一覧表の書類が公表されているので、必要なページを印刷して、偏差値を記入してみると考えやすいと思います。
受験者の倍率と自分の成績で決める
少しでも合格可能性が高い高校(科)にするためには、受験者の倍率が低かったところ(定員割れしていた科)に変更することが多いでしょう。
これまでの塾の模試や、中学校で行われた共通テストの結果で「ボーダー圏」だった場合や、「合格圏」だとしても倍率が2倍を超えていたら非常にドキドキしますよね。
「安全圏」だったとしたら変更しなくてよいかと思います。
公立高校の後期試験・出願変更(志願変更)のやり方
出願変更すると決めた後の大まかな流れがこうなります。
- 出願変更できる期間を確認
- その期間内に子どもと相談して変更先を決める
- 中学校の担任の先生に電話し報告する
- 先生の指示を受ける
- 中学校へ行き、子どもも呼ばれる
- 子どもと保護者で「出願変更届」や「入学願」「受験票」などを書く
- 中学校の校長先生の印鑑やチェックをもらう
- 先生が書類の最終チェックをする
- 先生が高校への提出方法を説明される
- 保護者が受験予定だった高校へ出願変更届を出しに行く
- 保護者が変更した受験高校へ出願変更届などを出しに行く
- 受験票をもらう
- 中学校へ戻り、新しい受験票の受験番号を報告する
以上になります。
特に大変な作業が⑥です。
「出願変更届(甲・乙)2枚分」
「入学願」
「受験票」
授業中であっても子どもが呼び出され、先生の指示にそってこれらの書類を新たに書きます。
保護者は一部氏名と印鑑が必要ですが、ほとんどは子ども自身が書くのでずっと見ているだけ。
大事な書類なので鉛筆で下書きからするので、すごく時間がかかります…
しかし、この書類が完成すれば、保護者が高校へ届けるだけです。
必要なもの(文房具など)
各都道府県によって書類に違いがあると思いますが、以下のものが必要です。
- 下書き用のえんぴつ
- 消しゴム
- ボールペン
- 実印(朱肉)
- 受験票に貼る写真
- 写真を貼る時ののり
- クリップ
- 書類を入れるもの(ファイルや封筒など)
公立高校の出願変更(保護者が高校へ届ける)
書類が完成したら、2つの高校へ保護者が書類を提出しに行きます。
(熊本県の場合)
もし同じ高校で「科」を変更するだけなら、その高校1校へ行くだけでいいですね。
車で高校へ行ってもいいのか?
平日なので車で高校の敷地内へ入って駐車していいです。
*高校にもよるかと思いますので、心配な場合中学校の先生に確認してもいいかもしれません。
受験する高校へ車で行ったことはないのですが、平日なので若干駐車場には空きがあります。
手続きは10分もかからないので、迷惑にならないような駐車スペースを見つけて停めましょう。
高校の出願変更の受付と手続き
高校の正面玄関の近くに事務室があることが多いです。
建物の正面玄関を入るとすぐに「後期試験・出願変更・受付」というような案内の張り紙があります。
それを読んで、手続き受付をされる場所へ行きます。
事務室が近い場合は、玄関を入ると職員が出てこられて案内されることもがあります。
また、専用の部屋は用意されておらず、高校の事務室に提出することもあります。
また、受付時に「中学校名・受験する子供の名前・電話番号」などを記入する用紙が置いてあるので、これを書きながら、すでに申し込みした人数をざっと少し知ることができます。
出願変更にお金はかかるのか?
かかりません。
すでに公立高校(管轄の都道府県・自治体)に後期試験代金を支払っているので。
しかし全日制から夜間へ変更したりなど特殊な場合は追加で試験代が必要だったりするでしょう。
お金に関しては中学校の先生からもお話があるのでご安心ください。
(公立高校の受験料は1万円もかからない程度です)
どのくらい時間がかかる?
驚くほど早く終わります。
2分~6分程度で「提出~受付~必要書類渡し」が完了します。
もし高校によって、時間によっては混雑していることもあるかもしれません。
書類を入れるファイルや封筒は必要か?
高校へ持っていく際に、書類がぐちゃぐちゃになってシワにならないようにクリアファイルや大きな封筒に入れていってもよいです。
しかし、実際に提出するときは書類だけを渡します。
書類は「出願変更届」「入学願」「受験票」など複数あるので、クリップを止めておくと良いでしょう。
提出に行く時の服装は?
失礼に感じられるほどのカジュアルな服装でなければいいと思います。
中学校の授業参観に行くときのような服装でOK。
あらためてスーツで行く必要はありません。
もちろん仕事中などスーツや職場の制服でも行ってもよいかと思います。
出願変更は平日の昼間に受付されていて、時間指定もあるので、保護者によっては勤務時間中や仕事を早退して提出に行かれるかたも多いはずです。
まとめ・公立高校の出願変更(志願変更届)のやり方
- 出願変更できる期間を確認
- その期間内に子どもと相談して変更先を決める
- 中学校の担任の先生に電話し報告する
- 先生の指示を受ける
- 中学校へ行き、子どもも呼ばれる
- 子どもと保護者で「出願変更届」や「入学願」「受験票」などを書く
- 中学校の校長先生の印鑑やチェックをもらう
- 先生が書類の最終チェックをする
- 先生が高校への提出方法を説明される
- 保護者が受験予定だった高校へ出願変更届を出しに行く
- 保護者が変更した受験高校へ出願変更届などを出しに行く
- 受験票をもらう
- 中学校へ戻り、新しい受験票の受験番号を報告する
出願変更のやり方は11月くらいに中学校である保護者向け進路説明会でも解説されますが、その時は出願変更するかわからない状態なので、いざやるとなった時にわからないものです。
書類は中学校に用意されているので、中学校へ報告・相談して指示にしたがいましょう。
【注意点】
- 受験する高校・科を親子で納得いくまで話し合って決める
- 最終的には子どもが決める
- 受付期間が決まっているので締め切りに注意する
中学校では先生(担任や受験担当の先生など)と話す機会になるので、この際に心配な点などを相談するとよいでしょう。
出願変更した高校に合格できることを願って、あと少し子どもの受験を応援していきましょう。
合格祈願!!