2020年1月31日NHKの『人生レシピ』の放送内容をご紹介します。
番組タイトルは
“苦しみを幸せに変える人生”
カトリックのシスター
鈴木秀子さんが体験談を交えてお話されました。
鈴木秀子さんは年齢86歳とは思えないほど若く凛とした美しい女性でした。
“苦しみを幸せに変える人生”
鈴木秀子さんが沢山の人達に出会ってきた経験から、“人は成長して変わっていく”と感じられたそうです。
苦しみを幸せに変える人生【シスター 鈴木秀子】
鈴木秀子さんはよく公開講座で講師をされます。
その講座で話されることがあります。
自分を攻める人がとても多い。
自分を攻めそうになった時には、こう言ってください。
「意外と私・・・だよね」
それがマジックワードになりますよ。
自分を攻めることありますよね
(>_<)
例えば、朝早起きしようと思ったけど起きれなかったりしたら、「意外と私、しっかり寝れて体がスッキリしてるかも♪」と言っておけばいいんですね(笑)
鈴木秀子シスターのオススメ本です
↓↓
いろいろ辛い状況を抱えている人が鈴木秀子シスターの講演を聞き、癒やされて帰られる。
ある日、44歳の男性が鈴木シスターに会いに来た。
その男性は2年前に腹部に激痛が起こった。
特殊な内臓疾患で医学的には治らないと診断され絶望していた。
鈴木シスターの本を以前読んでいたので鈴木秀子シスターに手紙を書いた。
すると返事がきたのだ!
「迷うことも苦しむことも、全て神様が見ていてくださる。
心からあなたの為に祈っています。
すべて意味があることだから悲観せず、一日一日を精一杯生きることが大事です。」
と書かれていた。
その男性はこの言葉で勇気をもらえ、それから不思議と症状がなくなった。
鈴木秀子シスターの生活
鈴木秀子シスターは聖心女子大学で暮らされています。
大学にはカトリックの修道院があります。
一日はミサから始まり、毎朝のお勤めです。
ミサはイエス・キリストが弟子たちに神の愛を捧げた儀式。
鈴木シスター「ミサが一日を生き抜く力になっています。」
ミサが終わると仕事場へ。
鈴木シスターのところには、病気や家庭の事情で苦しむ沢山の方々から手紙が送られてきます。
手紙は長文で書かれているものも多く、その中には、書き終わった際に、「何か心が軽くなりました」と書いてあったりします。
人に悩みを打合けることで、自分で解決法を導けたりもするのです。
手紙を読み、返事をする必要がありそうな人にはタブレットで返事を送られます。
苦しみを分かち合う
鈴木シスター
「私はそばにいてお祈りを捧げるしかない。
キリストがそばにいてくれると信じている。」
大学には小さな聖堂があり、そこでシスターは多くの人達のために祈りを捧げます。
そこで意外な話が!
「病気が無くなるように祈ることはしません。」
なぜか?
「それは、その(病気の)苦しみを通して人間が成長するための機会でもあるからです。」
ある日、若い男性が来て、自分が船に乗っているから家に帰れないけど、妻が子どもに虐待していてどうしたらいいか辛い・・・と相談をされた。
鈴木シスターは「あなたの為にお祈りをします」と伝えると、その男性は「自分の為に祈ってくれる人がいるなんて」と涙された。
自分は祈っていることしかできない。
人はどうしようもない現実にまっすぐ向き合う必要がある。
鈴木シスターいわく
「縁側に虫めがねを当てると、太陽の光が集中して火がつく。
これと同じで、太陽(神様)があって虫眼鏡(祈り)があると、
より集中して神様の祈りを与えられるのです。」
鈴木秀子さんの生い立ちと洗礼の理由
鈴木秀子シスターは、昭和7年静岡県下田市に生まれました。
13歳の時に太平洋戦争が終戦。
これまでと生活が一変しました。
先生たちが昨日まで「天皇陛下を敬いなさい」と毎日毎日言っていたのに、終戦後学校へ行くと「天皇陛下を敬うなんて」と手のひらを返したような態度になったのです。
その時の裏切られたショックが心にずっと空洞を作ってしまいました・・・
その後、昭和25年“聖心女子大学”に入学し寄宿舎に入ります。
大学で作家の曽野綾子さんに出会います。
曽野綾子さんから戦時中に大学で起こった出来事を聞いたそうです。
戦争中、周りの人は「キリスト教の教えは間違いだ」と言ってくるが、先生(シスター)たちは変わらずキリスト教の教えを説いた。
鈴木シスターは当時その話を聞き、カトリックのシスター達の姿勢に心打たれたのです。
シスターは朝から晩まで誰かのために祈っている。
そんな人がいると知った時、神様を信じようと誓いました。
そして20歳で洗礼。
8年間カトリックの修行をします。
シスターは神に生活の全てを捧げます
- 清貧
- 従順
- 貞潔
三つの誓願を生きることで、生涯を捧げると決意したのです。
その後、東京大学の大学院で日本文学の博士号を取得します。
聖心女子大学では教授として長年学生に教えてこられました。
マザーテレサから鈴木秀子さんが教わったこと
昭和56年、マザーテレサが来日。
インドの道端には死に絶える人々がいる。
日本は清潔で、そんな人はいない。
しかし日本人には笑顔がない。
“心の貧しさ”があるんじゃないかと感じる。
日本には物が沢山あり、それが喜びだと感じられていた時代だったが、それは違うんだと考えさせられる出来事でした。
「世俗的な物欲にとらわれていた自分に気づいた。
マザーテレサがご覧になったのは日本人の本質だった。
中心軸がなくふりまわされがち。」
それからは「自分の軸を持ち、周りに合わせず自信をもてばよい。」と考えるようになりました。
聖なるあきらめ
鈴木シスターの本です。
「聖なるあきらめ」が人を成熟させる。
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『聖なるあきらめ』
これは現実を受け入れることです。
投げやりなあきらめではなく、真心のこもったあきらめです。
自分の力で変えられないことはあきらめると、別の道が開かれてきます。
寝る前に3つ感謝をする
寝る前に3つ感謝する。
何でもいい
3つ思い出して感謝をする。
「布団で寝れる」とか
「○○してもらった」とか
「○○さんが挨拶してくれた」とか。
人の死に接してできること
人の死にも向き合われている鈴木シスター。
回復が難しいと言われる人々のもとに通われています。
手を合わせて、その人と呼吸を合わせる。
「神の恵みが与えられますよ」と言い寄り添います。
NHKのあしたも晴れ!人生レシピ 選に「こども聖書」の著者鈴木秀子さん(86)がご出演中です✨
苦しみを幸せに変える。。深い言葉です。#こども聖書 https://t.co/Vgou6zBfvW pic.twitter.com/aMzPrOhSGW
— すばる舎【公式】@2020年もよろしくね (@subarusya) January 24, 2020
92歳の女性のもとへ通う鈴木シスター。
女性は苦しそうにしている。
娘さんに話を聞いてみると、20年前に孫を背負っている時に転倒して脳梗塞を起こした。
それがずっと心のシコリとなって女性を苦しんでいたのだ。
「もう大丈夫ですよ。お孫さんも元気ですからね」
そう言うと92歳の女性は安心したように手を握り返して、穏やかになった。
鈴木秀子さんの臨死体験とは!
鈴木秀子シスターは47歳の時、階段から転落し死の淵をさまよいました。
そのときの臨死体験をこう語られました。
取り巻いている全体が金色だった。
その中に立っている。
そして満たされていた。
死は恐れることはないと核心をもった。
ある日、娘(子どもさん)を亡くされた女性が来られた。
思いのたけを全部吐き出してもらう。
鈴木シスターは聞き役。
すると、自分で立ち直っていかれた。
娘は死を持って母に人生で大切なものを教えてくれた。
臨死体験でわかったことがある。
誰かが亡くなった時、皆んな泣いているけれど、
あの愛に包まれた世界に行けたのだから安心してくださいと思う。
無条件の中にいる安心感
があった。
#臨死体験
取り巻いている全体が金白色の素晴らしい光に満ちていてそしてその中に私が立っているのですけど満たされているのですね「あぁ無条件の愛とはこういうものだ」というのをとても強く感じた#人生レシピ#苦しみを幸せに変える人生を#シスター #鈴木秀子
死は恐れることはない pic.twitter.com/TlnXjyXhYi— 徘徊 タクドラ メモ (@9983minoru) January 25, 2020
辛い人とかもう死を控えている人は見栄などなく、ありのままに過ごしている。
お互いの一体感が生まれやすい。
死ぬ前の人間が望むのは愛。
癒やしを与えてもらっている。
鈴木秀子シスターの名言
年を取ると今日できたことができなくなる。
しかし息を吸うことと吐くことは死ぬまでできる。
鈴木秀子さんいわく
「吸う息に感謝を、吐く息に賛美を」
人間皆呼吸して世界と繋がっている。
命はその人にとって一番かけがえのないものだから、
命を与えられている限り、神の愛にあなたは包まれている尊い存在なんだ
そのことを、私達は覚えておく必要があると鈴木秀子シスターは番組の最後に話されました。
視聴者の感想まとめ
『意外とできる』
そう思うと心が楽になるそうです。
鈴木秀子さんの名著『9つの性格エニアグラム』
沢山の著書がありますが、この『9つの性格』が一番読まれていますよ。
性格分析ができます。
こちら↓↓
レビューされてる動画です。